『音楽が未来を連れてくる 時代を創った音楽ビジネス百年の革新者たち』
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エンタメの“新常識”はすべて音楽から始まった。
エジソンの蓄音機から、ラジオ放送、ウォークマン、CD、ナップスター、iPod、着うた、スポティファイ、“ポスト・サブスク”の未来まで。
史上三度の大不況を技術と創造力で打破した音楽産業の歴史に明日へのヒントを学ぶ、大興奮の音楽大河ロマン。
テックイノヴェーションの最前線は「音楽」にある。この100年ずっとそうだったし、これからもそうだ。音楽ビジネスが見えないあなたは、デジタルビジネスすべてから取り残される。
――若林恵さん(編集者・黒鳥社)推薦
「音楽は、炭鉱のカナリアのようなところがある。新しい技術革新の荒波に、ほかの産業に先立ってさらされる歴史を繰り返してきた。放送の登場も、ネットの登場も、まず音楽産業に破壊をもたらした。『頭の古い連中だ』とたびたび、ほかの業界から嘲笑された。だが、最初に荒波に揉まれるからこそ、いつも新しい常識を音楽が連れてきた」(本文より)
■収録内容(一部抜粋)
・エジソンの憂鬱。ハード事業はレッド・オーシャンへ
・「ラジオはレコードをかけてはいけない」タブーを破った太平洋戦争
・ジョブズと盛田――Sonyスピリットを受け継いだApple
・ロックンロールのブームを創出したSonyのポケットラジオ
・別格のイノヴェーション、ウォークマン
・百年間に三度あった音楽不況の共通点
・MTVのグローバル経営から学ぶ、クールジャパンの進め方
・オペラ歌手からSonyの社長になった男の物語
・音楽業界を搔き乱す、ナップスターの困ったオーナー
・二〇〇一年、誕生したばかりの定額制配信が犯した失敗
・セレンディピティ――iPodのもたらした音楽生活の変化
・なぜiTunesは救世主とならなかったのか
・今、iモードの革新から学び直せるたくさんのこと
・グーグル誕生、あるいは人工知能ブームの震源
・ラストFM――ビッグデータが起こした「ラジオの再発明」
・初代iPhoneのキラー・アプリとなったユーチューブの誕生
・アマゾンのおすすめが持っていた致命的な欠点、協調フィルタリング
・音楽離れへの解、パンドラ
・スポティファイのブレイクに必要だった「何か」
・ポスト・プレイリストの兆し――ポッドキャストの復活が示す次の時代
・コロナ・ショックで叩き落された音楽産業
・サブスクを超えた中国テンセントのソーシャル・エンタメ売上
・ミュージシャンを宣伝するセッションズの“プロモーション・エンジン”
・二〇三〇年以降の中長期的展望 ほか